留学生の交友関係
同じ学部の院生達は、卒論学習グループを作って勉強会をしたり、週末やその他事あるごとに集まって、情報交換をする。 学部によっても国によっても院生の交友関係や研究方法は違うのかもしれないけれど、論文学習グループでは研究の話だけでなく、研究補助金情報、教授の研究情報などフォーマルな場では出てこない情報の交換をしている。 どの教授が院生に対するアドバイスがうまいのか、どの教授が院生にどういう理由で人気が無いのか、どの教授がいつも誰にでも差別無く接してくれるのか、どの教授が人種差別的な傾向があるのか・・・。 大学院5年目、アメリカ生活8年目に突入の私は、交友関係が増えて在米生活は忙しく楽しくなるばかり。
食事や飲み会やパーティーでは、友達つくりはもとより、うちの学部はアメリカ人学生だけでなく外国人留学生も多く、さまざまな文化を学ぶ。 アメリカ人院生から学ぶのもは大きいし、彼らは私にとって必要なときに助けてくれる大切な仲間。 外国人留学生からも学ぶものは大きい。 中国人・韓国人留学生からは忘れかけている普通話(北京語)とコリアン(韓国語)を教えてもらうだけでなく、日本とは違ったアジア文化を教えてもらったり、日本との共通点を学んだり。 タンザニア人友達からは元駐タンザニア大使の佐藤氏が、感謝しても仕切れないほどのODA関係の貢献をしている、と佐藤大使のことは何も知らない私が同じ日本人ということで感謝される始末。 知りもしない佐藤大使と日本のODAの話から、政治とグローバリゼーションの話題になる。 このように研究とは一見関係ないような会話の話題から、いつの間にか研究に役立つ情報話になっていることもしばしば。
留学生の中には院留学中の5 年から10年くらいの間、アメリカ人はもとよりその他の外国人友達を全く作れず帰国してしまう人もいる。 アメリカに来たときよりも英会話が下手になっている学生もいるし、最初からアメリカ人友達は作る気は無いといっている人もいる。 日本人でもその他の外国人でも・・・。 英語でうまく話せなかったり、文化を理解できなかったりすることが、英語でのコミュニケーションを嫌いにさせたりすることもあって、学校しか知らない今まで挫折を知らない人のの初めての挫折だったりするのかも。
それ以外にも、同じ言葉を話す人の「数」が大事みたい。 特に、中国や韓国からの学生は留学してきている学生数自体が多く、民族的結束力も硬いので、同じ民族同士で宿題を一緒にしたり、遊びに行ったり。 スペイン語を話す人たちも学生人口が多いし、TVもその他多くの出版物もスペイン語だけで用が足りるので、わざわざアメリカ人やその他の言語を話す外国人と仲良くならなくても生きていける。 この間留学生友達に会ったとき、「久しぶりに英語を話したよ~。前、英語で喋ったのは確か・・・2週間前にチカとあったときだったかな?」といわれて驚いた。
「せっかく留学しているのに!」ってなんだかもったいなく思うのは、私がアメリカで言葉・交友関係・文化理解に苦労していないからかもしれない。 でも、社会学は人と社会を研究する学問だから、いろいろな人から学ぼうとする姿勢は大切なように思うんだけど・・・。