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novembre 29, 2003

語学の上達 

バイリンガルやトライリンガルな環境で育たなかった人にとって、第2言語や第3言語をモノにするのはとても大変なこと。  私も一般的に「中学から英語始めました」な人なものだから、その大変さは心得ているつもり。  でも、大人になって会話を学び・から留学してきた人とは違い、あまり悩まず語学やコミュニケーションを習得した部分は幸運だったのかもしれない。  大学院を終えてからこちらに留学・研究に来る外国人留学生を見ていると、英語をアメリカ人と問題なくコミュニケーションできるほどのレベルにするのはとても努力がいることみたい。

アメリカは「おしゃべり文化」なので、会話のキャッチボールができることがナイスに生きていくためには必要条件。  でも、韓国や日本のように、人間の年齢・性別・出身・職業などで(私たち日本人・韓国人が意識しないような!)人の微妙なランクが生まれ、それによって会話の形態も変わってしまう文化の人間には、アメリカ人の思う「良いコミュニケーション」をするのに、かなりの気遣いが必要になる。  アメリカ人の友達によると、黙って静かな人は「怒っていて気分が悪いから話をしなかったり、笑顔で相づちを打たない」か「英語がわからない」のではないかと思われるそう。  会話をしない人は、相手に対して気まずい雰囲気を作っていると思われていることがあるので要注意。

人との距離感もコミュニケーションを難しくさせる理由のひとつ。  あまり良く知らない人や面識のない人とは喋らないのが普通な韓国・日本とは違い、こちらの人はいろいろな人と話をする。  お店のレジの人や、ウエイター、バスやタクシーの運転手さん、学校のお掃除をしてくれる職員さん達・・・。  アメリカ人の先生や友達を見ていると、日本や韓国では素通りしてしまいそうな人たちともしっかりお話をしているだけではなくて、ちゃんとお礼も欠かさず言っている。  「お金をもらって仕事をしているのだから当たり前」なのではなくて、きちんと個人個人に敬意を払うのが鉄則。

大人になって外国に行く人にとって、もうひとつ私がコミュニケーションで挑戦なのだろうなと勝手に思っていることは、出身国での社会的地位から来る意識を変えること。  大学院に行ったり、仕事をしたりして20代後半、30を超えて外国へ行くというのは、それだけでもかなりの挑戦で、私みたいになんとなく早めにこちらに来てしまった者にはその挑戦と努力に脱帽としかいいようがないのだけれど、知識や努力以外に影響してくるのが、意識の違い。

学位のあること、年上であること、男性であること、仕事の経験のあることが無意識に人とのコミュニケーションで利益になっていて、韓国や日本では周りはそれなりに気を使ってくれていたりする。  でも、アメリカでは日本ほど社会的な地位で人は左右されない。  私は社会的な地位を得る前にこちらに来てしまったので、コミュニケーションでショックはないどころか、アメリカ社会にすんなり溶け込めたのだろうけれど、大人になってから海外で現地の人と学校に行ったり、仕事をするのは大変そう。 がんばってほしい。

novembre 28, 2003

みんな兵士 

私の韓国人の男の友達は、ほとんどが兵役経験者なのだけれど、普段のちょっとした時にポツンと言うことが、「やっぱり元兵士なのね~。」な台詞だったりする。  「僕に銃を持たせたら、すごくうまくて、必ず命中するから怖いよ」とか言われても、反応に困るわ~(笑)。

novembre 27, 2003

てんとう虫のスープ

今日は感謝祭。  ブッシュ大統領はイラクのバクダッドに七面鳥を食べに行っていたけれど、私はお隣の州ウィスコンシンの友達の両親のお家にお邪魔して、ディナーをご馳走になった。  (ぜんぜん関係ありませんが、私がいつも友達をアメリカ人だなと思うのは、彼女がこのウィスコンシンの両親の家のことを話すときに「私の家」とか「実家」とか言わないところ。  自分もその家で育ったのに、そこはあくまでも両親の家らしく、“My parents’ house”といっている。  私は、自分の父の家も母の家も、心の底から「私の家」と思っている「ずうずうしい日本人」。)

七面鳥が焼けるまでに時間がかかったので、おなかがすいていた私は、ずうずうしくも野菜と牛肉のたっぷり入ったとてもおいしそうなスープを待っている間に食べようと、準備をして、テーブルについて、スープを見ると黒っぽいものが浮いていたので、「ちょっと大き目のコショウかしら?」と思って、スプーンですくってみると・・・・。

何と!てんとう虫!

赤(ちょっと煮立って、薄くどちらかといえばオレンジ色になっている)にいくつか黒い点がついている虫がスプーンに乗っている・・・。  せっかくお食事に招待してくださっているのだから、失礼になってはいけないと、なるべくおとなしい反応をしようと努めたのだけれど、私の目は点になっていたらしい。  友達が「どうしたの?」というので「てんとう虫が(There was a ladybug…)」と言うと、家族の皆さんはいっせいに笑い出し、そこから、虫の種類の話になり、栄養素の話になり、食あたりの話になり、家族の皆さんの話に花が咲きまくっていた。

日本では子供のころ、てんとう虫はかなり貴重で、てんとう虫を近くで見つけられたときにはとっても幸運な気がしたのだけれど、ここアメリカの中西部は自然が豊富なためか、てんとう虫はよく見かけるし、リスも、アライグマも、珍しくない。  多分、今、外が零下なので寒くて建物の中に入ってくるのだろうけれど、このてんとう虫は不幸にもスープの中で命を落としてしまったよう。

友達はウィスコンシンから帰ってきてからも家に電話をして、その「てんとう虫スープ」の話を両親としていたので、私は、親子の会話の種を提供できても嬉しく思っている。

novembre 26, 2003

感謝祭の前日だし

アメリカではこの週末は感謝祭で木曜から学校はお休み。  水曜はフィリス・モーエン先生の授業で、ジェンダーとキャリアについて。  感謝祭の休日の前日だし、11時からの授業を8時半から朝食を食べながらの授業にしましょうと提案され、大学の会員のラウンジで(もちろん先生が会員だから)朝の授業。

ルンルンな私は、やっぱり早く来たクラスメイトとラウンジに直行。  ラウンジの朝食サービスの時間の終わりごろだったらしく、ウエイターはかなりムッとしている・・・。  「お客様は神様」な日本とは違って、アメリカでは閉まる30分前からお掃除とか始めているレストランは結構普通だから、驚かないけどちょっと気まずい。  いつもはやさし~い、先生も「私たち会員はすごく高い会費を払っているのに、失礼だわ!今日はチップは払わないから!」とお怒り。

そんなこんなだったのだけれど、とてもよい授業でちゃんと予定通りの内容をこなし、発表も終えた。この先生のすごいところは、楽しい授業でちゃんといろんなことを教えてくれて、私たち学生もかなり学んだという実感が持てるだけではなくて、学会発表の計画申し込み等も、授業でいつの間にかさせてくれるところ。  毎週先生の授業の水曜日が楽しみなのは、私だけではない。

飲み物を頼んで、オムレツを食べて、とても楽しい授業が終わるころ、私が気づいたのは、先生はちゃんとそのウエーターがお水や紅茶やオムレツを持ってくるたびに「どうもありがとう」と言い、ちゃんと彼のためにテーブルにチップを置いていた。 もちろん私たちの朝食代もいつの間にか彼女が払ってくれていた。  研究や授業だけでなく、こんなちょっとしたところでもきちんとしていて、尊敬できる先生っていい。

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