語学の上達
バイリンガルやトライリンガルな環境で育たなかった人にとって、第2言語や第3言語をモノにするのはとても大変なこと。 私も一般的に「中学から英語始めました」な人なものだから、その大変さは心得ているつもり。 でも、大人になって会話を学び・から留学してきた人とは違い、あまり悩まず語学やコミュニケーションを習得した部分は幸運だったのかもしれない。 大学院を終えてからこちらに留学・研究に来る外国人留学生を見ていると、英語をアメリカ人と問題なくコミュニケーションできるほどのレベルにするのはとても努力がいることみたい。
アメリカは「おしゃべり文化」なので、会話のキャッチボールができることがナイスに生きていくためには必要条件。 でも、韓国や日本のように、人間の年齢・性別・出身・職業などで(私たち日本人・韓国人が意識しないような!)人の微妙なランクが生まれ、それによって会話の形態も変わってしまう文化の人間には、アメリカ人の思う「良いコミュニケーション」をするのに、かなりの気遣いが必要になる。 アメリカ人の友達によると、黙って静かな人は「怒っていて気分が悪いから話をしなかったり、笑顔で相づちを打たない」か「英語がわからない」のではないかと思われるそう。 会話をしない人は、相手に対して気まずい雰囲気を作っていると思われていることがあるので要注意。
人との距離感もコミュニケーションを難しくさせる理由のひとつ。 あまり良く知らない人や面識のない人とは喋らないのが普通な韓国・日本とは違い、こちらの人はいろいろな人と話をする。 お店のレジの人や、ウエイター、バスやタクシーの運転手さん、学校のお掃除をしてくれる職員さん達・・・。 アメリカ人の先生や友達を見ていると、日本や韓国では素通りしてしまいそうな人たちともしっかりお話をしているだけではなくて、ちゃんとお礼も欠かさず言っている。 「お金をもらって仕事をしているのだから当たり前」なのではなくて、きちんと個人個人に敬意を払うのが鉄則。
大人になって外国に行く人にとって、もうひとつ私がコミュニケーションで挑戦なのだろうなと勝手に思っていることは、出身国での社会的地位から来る意識を変えること。 大学院に行ったり、仕事をしたりして20代後半、30を超えて外国へ行くというのは、それだけでもかなりの挑戦で、私みたいになんとなく早めにこちらに来てしまった者にはその挑戦と努力に脱帽としかいいようがないのだけれど、知識や努力以外に影響してくるのが、意識の違い。
学位のあること、年上であること、男性であること、仕事の経験のあることが無意識に人とのコミュニケーションで利益になっていて、韓国や日本では周りはそれなりに気を使ってくれていたりする。 でも、アメリカでは日本ほど社会的な地位で人は左右されない。 私は社会的な地位を得る前にこちらに来てしまったので、コミュニケーションでショックはないどころか、アメリカ社会にすんなり溶け込めたのだろうけれど、大人になってから海外で現地の人と学校に行ったり、仕事をするのは大変そう。 がんばってほしい。