5月の終わりに、社会資本の学会がうちの大学でありました。 私は発表とかしていないのですが、社会資本研究の有名研究学者の皆さんがいっぱい来ていらっしゃって、私も見学しました。 今はアリゾナに行ってしまわれたジョセフ・ガラスコウッズ教授も、社会資本研究の祖ロバート・プットナム教授も、み~んないらしていて、もうすごいメンバー。
学会が終わりに近づくと、前に座っていたジョーが私達学生の方を向いて(学部から3人私と私の友達がそこにいました)、手を動かしていて、最初私は「・・・?何?」と思ったのだけれど、「終わったら飲みにいこう!」って言う意味でした(笑)。 ジョーはすんご~い先生なのだけど、気さくでやさしく学部のみんなが「どうして行っちゃうの~!」と転職されるのを惜しんでやまなかった方です。でも、ジョーの転職していかれたアリゾナ大は社会学者の上昇中継点で、そこから皆さん更に上に上に行く重要地なので、行ってしまわれて寂しいけど、先生を思うと嬉しいのも事実。
学会後、みんなでレストランバーに一緒に行くとジョーの講義が始まりました。 私達の最近の様子を聞いたり、質問に答えてくださったりした後に「社会学はね、Y=a+bxなんだよ。いやぁ~、こういう公式のわかるメンバーと話すといいねぇ~!」っといつもの笑顔。 どうして社会学が方程式になるのかよくわからなかった私も、楽しく「それから?それから?」っていう気持ちで、わくわく。
方程式のxにあたるものを研究・発見・分析する事が、偉大な社会学者になる秘訣なのだそう。 ジョーの話では、Yが例えば民主主義とか、普通学者が説明したいもの。 例としては、どうして民主化が起こるのか(Y)を、教育・財政(富)・宗教・社会資本ななどいろいろな要素(a+b1x1+b2x2...)で説明できる、と言った具合。 普通、政治学者なんかはY以下のすべてを説明しようとしたり、一部を説明したりするのだけど、一部でもxに当たるものに焦点を当てなきゃならない!とビールを片手に力説するジョー。
「プットナム教授はxに当たる『社会資本』を研究したと言う事に加えて、Yが『民主主義』というアメリカ人が最も興味のあるものだったから、あんなに有名になれたのさ~!」と言う事で、私たち院生はかなり納得。 「xを見つけなきゃね~。Yはみんなが興味のあるものにしないとね~」と言う雰囲気になり、みんなはビールを、飲めない私はラズベリー・ティーをグビーっと飲む。
なんか、難しそうだ。 「偉大な学者って大変な事探して研究しているのね・・・。 大変そう・・・。 私学者になれないかも・・・。」 って思っていると、「xが見つからなきゃね、隠れ技があるんだよ!」っと、ジョーはまた満面の笑顔。 「xだけが見つからなくてもインターアクションターム(日本語で何?b1x1の部分です)を見つけるといいんだよ~」と言うことでした。
ジョーの講義のおかげで、私は「xを見つける」と言う目標ができたのでよかった。 「もし見つからなくても、インターアクションタームを見つけられるようにがんばろう」って思えたのもよかった。 将来ジョーのような先生になって、生徒と楽しく話ができて、生徒に楽しく目標を持たせることのできる先生になりたと思いました。